Espressifは、MIPI-DSI、RGBインターフェース、SPIインターフェース向けに、ESP32-P4、ESP32-S3、ESP32-C3 SoCをベースとしたHMIスマートディスプレイソリューションを提供しており、高精度なデータ可視化、タッチおよびノブによる操作、音声によるウェイクアップと認識、マルチプロトコルゲートウェイなど、さまざまな機能を実現します。これにより、ユーザーフレンドリーなヒューマンマシンインターフェース(HMI)アプリケーションの構築を支援します。Espressifスマートディスプレイソリューションは、スマートホームの集中コントロール、各種家電ディスプレイ、ヘルスケア機器、産業用制御機器、教育用端末など幅広い分野で活用されています。
- 対応インターフェース
- CPU
- メモリ
- GPIO
- 代表的な解像度
- 代表的な用途
- プロトタイプ構築
ESP32-P4
- MIPI-DSI、RGB、8080、SPI、I2C
- 最大400 MHz動作の32ビットRISC-Vデュアルコアプロセッサ
- 128 KBのHP ROM、768 KBのHP SRAM(L2MEM)、および8 KBのTCMを搭載し、ゼロウェイトアクセスに対応
- 55個のプログラマブルGPIO
- 1920×1080(MIPI-DSI)、1280×720(MIPI-DSI)、800×480(RGB888 / RGB565)
- スマートホームのコントロールパネル、自動販売機、産業用制御パネル
- ESP32-P4-Function-EV-Board
ESP32-S3
- RGB、8080、SPI、I2C
- 最大240 MHz動作の32ビットXtensa® LX7デュアルコアプロセッサ
- 384 KBのROM、512 KBのSRAM、16 KBのRTC SRAM
- 45個のプログラマブルGPIO
- 480×480(RGB565)、480×800(RGB565)、240×320(SPI)
- スマートホームのコントロールパネル、音声制御パネル、ホームゲートウェイ
- ESP32-S3-LCD-EV-BOARD
ESP32-S3-BOX-3
ESP32-C3 (ESP8685)
- SPI、I2C
- 最大160 MHz動作の32ビットRISC-Vシングルコアプロセッサ
- 384 KBのROM、400 KBのSRAM(うち16 KBはキャッシュ専用)、8 KBのRTC SRAM
- 22個のプログラマブルGPIO
- 240×240(SPI)、240×320(SPI)
- ダイヤル付きディスプレイ、小型ディスプレイ
- ESP32-C3-LCDkit
MIPI-DSIディスプレイ
MIPI-DSIは、高解像度かつ高リフレッシュレートのLCDに広く使用されている高速シリアルインターフェースです。ESP32-P4は、ハードウェアインターフェースおよびグラフィックス処理において多くの先進機能を備えており、MIPI-DSIインターフェースに対応し、24ビットのRGB888カラー形式での画像出力が可能です。さらに、JPEGハードウェアコーデックに加え、2D-DMAおよびPixel Processing Accelerator(PPA)モジュールを統合しており、画像のスケーリング、回転、レイヤー合成などの処理において高い効率と優れた性能を発揮します。また、ESP32-P4のHPコアには768 KBのオンチップSRAMが搭載されており、外部PSRAMをキャッシュとして利用することも可能です。これにより、HMIアプリケーションにおける描画処理のリアルタイム性が向上し、スムーズなユーザー体験を実現します。

-
AR/VR
-
LCD 電子
棚札 -
自動販売機
-
産業用制御
パネル -
スマートホームコントロールパネル

RGBインターフェース対応ディスプレイ
RGBは、高リフレッシュレート対応、大画面駆動、広い応用範囲といった特長から、スマートホームにおける中型〜大型のコントロールパネル向け表示インターフェースとして広く利用されています。ESP32-P4およびESP32-S3は、RGBインターフェースディスプレイソリューションの構築に最適であり、豊富なペリフェラルインターフェースを備えているため、多様な周辺機器との通信が可能です。これにより、デバイス制御、スイッチパネル、シーンパネル、温度制御パネル、スマートリモコンなどの機能を一体化したスマートホーム用中枢コントロールパネルの開発を支援します。また、ESP32-P4およびESP32-S3に搭載されたデュアルコアCPUと強力なAI処理性能により、タッチ操作に対する優れた応答性を備えたGUI体験や、オフライン/オンラインに対応した高精度かつ滑らかな音声インターフェースによるユーザーとの自然なインタラクションも実現可能です。
SPIインターフェース対応ディスプレイ
SPIは、小型ディスプレイに広く採用されている一般的な表示インターフェースです。ESP32-C3は、SPIインターフェースディスプレイソリューションの構築に最適であり、洗濯機、体組成計、電動歯ブラシなどの小型家電におけるダイヤル付きディスプレイや小型画面のアプリケーションに対応できます。ESP32-C3はコスト面での優位性に加え、業界をリードする低消費電力性能も備えており、アプリケーションの要件に応じて動作周波数を動的に調整し、低消費電力モードへスムーズに移行することが可能です。 これにより、製品のバッテリー寿命を大幅に延ばすことができます。

-
家庭用電化製品
ディスプレイ -
医療・ヘルスケア
-
教育・子ども向け
スマートディスプレイソリューションの強み
BOMの簡素化
ESP32-S3およびESP32-C3は、高度に統合されたSoCであり、業界をリードする無線性能、豊富なペリフェラルインターフェース、そして高い演算能力を兼ね備えています。お客様は、1つのチップだけで無線通信機能と多様なスマートディスプレイ(HMI)機能を実現することが可能です。また、ESP32-P4は、豊富なオンチップリソースと先進的なストレージサブシステムを備えており、次世代の組み込みアプリケーションにおける高度なHMI要件に対応します。さらに、チップ内蔵の温度センサーにより、高温時の自動遮断や遠隔アラートといった安全機能も実装可能で、製品全体の信頼性を高めます。
開発のしやすさ
Espressifのスマートディスプレイソリューションは、ESP-IDFによる充実したソフトウェアサポートに加え、詳細な使用方法や設計ドキュメントも完備されており、ユーザーはスムーズにスマートディスプレイデバイスを構築できます。また、本ソリューションはLVGL(Light and Versatile Graphics Library)によるGUI開発にも対応しており、LVGL公式のビジュアル開発ツール「SquareLine Studio」もご利用可能ます。LVGLのAPIに精通していなくても、直感的なドラッグ&ドロップ操作によって、美しいUIを簡単に作成できます。
ESP RainMaker® 和 Matter
本ソリューションは、スマートホーム接続規格「Matter」に対応しており、スマートディスプレイと他のスマートホームデバイス間で、エコシステムやブランドを超えた相互通信を実現します。ESP32-S3およびESP32-C3 Wi-Fi SoCと、IEEE 802.15.4に対応したESP32-H SoCを組み合わせることで、ThreadボーダールーターまたはMatterブリッジの構築も可能です。さらに、EspressifのワンストップAIoTクラウドプラットフォーム「ESP RainMaker®」を活用することで、HMI製品の迅速な開発・クラウド連携・遠隔制御の実装を支援します。
お問い合わせ
EspressifのHMIスマートディスプレイソリューションに関してご不明な点がある場合や、関連製品の購入をご希望の場合は、当社カスタマーサポートチームまでお問い合わせください。