Matter は、CSA（Connectivity Standards Alliance：コネクティビティ標準アライアンス）によって提唱され、業界のリーダーたちの参加とコミットメントのもとで策定されたスマートホーム分野における共通規格です。Matter はスマートホーム機器に対して、安全で信頼性の高いシームレスな接続性を提供することを目的としています。IPベースの接続プロトコルであるMatterは、Wi-Fi、イーサネット、Thread（IEEE 802.15.4）を介したデータ通信に対応しており、Bluetooth LEを用いたデバイスのセットアップ（ペアリング）にも対応しています。
Espressifは、CSA（Connectivity Standards Alliance）のアクティブメンバーとして、Matter規格の初期段階からその開発に参画し、規格の普及に積極的に取り組んでいます。無線通信 SoC、ソフトウェア、および包括的なソリューションを組み合わせることで、開発者が Matter 対応のスマートホームデバイスを容易に構築できるよう支援しています。Espressif は、Matter over Wi-Fi エンドデバイス、Matter over Thread エンドデバイス、Thread ボーダールーター、および Matter ゲートウェイを含む、幅広い Matter ソリューションとリファレンスデザインを提供しています。
Matter 対応ハードウェア
複数のEspressif無線通信SoCシリーズに基づき、当社はお客様に対して、フル機能を備えたMatter対応ハードウェアプラットフォームソリューションを提供することが可能です。
デバイス
デバイス
デバイス
ルーター
Wi-Fi エンドデバイス
Espressif は、Wi-Fi対応のESP32、ESP32-C、ESP32-SシリーズのSoCおよびモジュールをサポートしており、これらはすべてMatter over Wi-Fiエンドデバイスの開発に使用可能です。
Thread エンドデバイス
の IEEE 802.15.4（Thread/Zigbee）を統合した ESP32-H シリーズ SoC およびモジュールは、Matter over Thread エンドデバイスの開発にご利用いただけます。
イーサネット エンドデバイス
ESP32 および ESP32-S シリーズチップは、イーサネット エンドデバイスの開発に対応しています。
* ESP32-S シリーズのデバイスは、イーサネット接続を提供するために外部イーサネットコントローラーの使用が必要です。
Thread 境界ルーター
ESP32-Hシリーズ SoCを Espressif の Wi-Fi SoC と組み合わせることで、Thread 境界ルーターを構築し、Thread ネットワークとWi-Fiネットワークの接続を実現できます。
Matter ブリッジ
ESP32-H シリーズ SoC と Espressif の Wi-Fi SoC を組み合わせることで、Matter-Zigbee ブリッジデバイスを構築でき、Matter ネットワークと非 Matter ネットワークを接続可能です。
Matter SDK
公式オープンソースの Matter SDK
公式オープンソースのMatter SDKは、CSAメンバー企業とコミュニティによって共同開発・実装が進められており、デバイス側の実装に加えて、AndroidおよびiOS向けコントローラーの実装も含まれています。本Matter SDKは、EspressifのESP32全シリーズのチップをサポートしています。
Espressif Matter SDK
Espressif Matter SDK は、公式のオープンソース Matter SDK をベースに開発されており、使いやすい API と必要な量産ツールをユーザーは本 SDK を活用することで、Espressif の SoC を基に Matter 対応デバイスを構築可能です。また、本 SDK は定期的なリリースとサポートポリシーを定めており、現場で稼働するデバイスの効果的なメンテナンスを実現します。
ACK SDK for Matter
Espressif は、Amazon の Alexa Connect Kit (ACK) SDK for Matter に対して技術サポートを提供しており、Espressif製 SoC 上での安定動作を実現しています。ACK SDK for Matter は、Matter 対応の IoT デバイス構築に利用可能であり、ユーザーが Amazon のソフトウェアを活用してデバイスの開発および管理を功率化できるよう支援します。現在、本 SDK はESP32-C3 および ESP8685 モジュールをベースにした Wi-Fi 端末機器の構築に対応しており、最小4MBのフラッシュ容量が必要です。
ESP-ZeroCode モジュール
すぐに使える Matter 接続を提供
ESP-ZeroCode モジュールは、ファームウェア、スマートフォンアプリ、クラウド接続、認証、生産などの複雑な工程を気にすることなく、Matter 対応のスマートホーム機器の構築を簡素化します。ESP-ZeroCode モジュールは、LED 照明、コンセント、スイッチ、調光器、リレー、ファンなどの一般的な照明・電気機器向けに、すぐに使える Matter ソリューションを提供します。本モジュールは、Espressif の ESP32-C3 (ESP8685)、ESP32-C2 (ESP8684)、および ESP32-H2 SoC を採用し、必要なデバイスタイプのファームウェアをあらかじめ書き込んでいます。
モジュールの事前書き込みおよび事前設定に対応しており、生産および認証プロセスの簡素化を実現します。
箱から出してすぐに使える Matter 機能を備え、Google Home、Amazon Alexa、Apple Home などの Matter エコシステムとシームレスに連携可能です。
デバイス管理および OTA アップグレードをサポートしています
ESP RainMaker を基盤にしたプライベート IoT クラウドを構築し、専用の Matter エコシステムを実現可能です。
今すぐ ESP-ZeroCode を使い始めよう！
Matter 事前設定サービス
Espressif の Matter 事前設定サービスは、お客様がセキュリティ設定済みのモジュールを直接注文できるようサポートします。モジュールには、唯一の DAC 証明書や QRコード関連情報を含む、Matter デバイスに必要なすべての認証情報があらかじめ設定されています。
Matter Demo 動画
本動画では、Espressifのフル機能Matterソリューションをご紹介しています。内容には、Wi-Fiエンドデバイス、Threadエンドデバイス、Threadボーダールーター、さらにZigbeeデバイスに対してMatter接続を提供するMatterブリッジが含まれます。また、インターネット接続に依存することなく、さまざまな接続技術を用いたローカルネットワーク内におけるデバイス間の自動連携・通信の様子もあわせて紹介しています。
