ESP32-H2 は Bluetooth 5 (LE) に加えて IEEE 802.15.4 技術をサポートし、96 MHz のクロック周波数を備えた RISC-V 32 ビットシングルコアプロセッサを搭載しています。320 KB の SRAM(うち 16 KB はキャッシュ専用)、128 KB ROM、4 KB LP メモリを内蔵し、2/4 MB SiP フラッシュをサポートします。 ESP32-H2 は 19 個のプログラマブル GPIO を備え、SPI、UART、I2C、I2S、RMT、GDMA、PWM などの各種インターフェースに対応。さらに、堅牢なセキュリティ機構により、IoT デバイスに対して信頼性の高いセキュアな接続性能を提供します。
特徴

IEEE 802.15.4 を統合
Thread・Zigbee 対応
ESP32-H2 は IEEE 802.15.4 技術を統合しています。IEEE 802.15.4 は、低消費電力のメッシュネットワーク向けに設計されており、Thread および Zigbee プロトコルへの対応により、幅広いアプリケーション分野に適用可能です。ESP32-H2 チップは、Zigbee Compliant Platform 認証を取得しており、Thread 1.3.0 認証も通過しています。
Matter 対応
Thread エンドデバイス、Thread ボーダールーター、Matter ゲートウェイの構築が可能
ESP32-H2 は IEEE 802.15.4 をサポートしており、Matter over Thread エンドデバイスの構築に対応し、複数のエコシステム間の相互運用性を実現します。さらに、ESP32-H2 を他の Espressif 製 Wi-Fi SoC と組み合わせることで、Thread ボーダールーターや Zigbee ブリッジを構築でき、Thread および Zigbee デバイスを Matter Wi-Fi ネットワークに接続することが可能です。


强力なセキュリティ機構
セキュアなハードウェア機能を搭載
ESP32-H2 は、ECC ベースのセキュアブート、AES-128/256-XTS ベースのフラッシュ暗号化、デバイスのアイデンティティを保護するデジタル署名(ECDSA対応)および HMAC モジュール、さらにパフォーマンス向上のためのハードウェアアルゴリズムアクセラレータなど、強力なセキュリティ機能を備えています。これらのセキュリティ特性により、IoT デバイスは低コストで保護され、ユーザーに安心のサービスを提供できます。
成熟したソフトウェアサポート
ESP-IDF およびその他の Espressif SDK に対応
ESP32-H2 は、Espressif の成熟した IoT 開発フレームワークである ESP-IDF を継続して採用しています。ESP-IDF は豊富な SDK とツールを備え、数億台の IoT デバイスに搭載され、厳格なテストおよびリリースサイクルを経ています。ESP32-H2 はまた、Espressif の包括的な AIoT クラウドソリューションである ESP RainMaker® に対応しており、ユーザーがプライベートクラウドの展開を容易に実現できるように支援します。さらに、ESP32-H2 と製品化対応の ESP-Zigbee-SDK を活用することで、即時に使用可能な標準的なスマートホームデバイスの構築が可能です。

製品
- ESP32-H2 チップ
- ESP32-H2 モジュール
- ESP32-H2 開発ボード